登山初心者が最初に揃える装備:必須の5つと、あとでいいもの
初めての日帰り登山(高尾山や筑波山クラス、標高差 500 m 以内)に絶対に必要なのは、靴、レインウェア、ザック、ヘッドライト、水と行動食の 5 つです。全部新品で揃えても 4〜6 万円、靴以外を手持ちで代用すれば 2 万円台で始められます。
絶対に必要な 5 つ
1. 靴(最優先で、ここにお金をかける)
登山で一番多いケガは足首の捻挫と転倒で、靴がその大半を防ぎます。選ぶ基準は 3 つ。
- 足首を覆うミドルカット以上。低山の整備された道ならローカットでも歩けますが、最初の 1 足は足首を守れるものを
- ソールが硬く、溝が深い。スニーカーのソールは石の上で曲がり、濡れた木の根で滑ります
- 実店舗で試着して買う。登山靴はメーカーごとに幅や形が違い、ネットで買ってサイズが合わないのが一番の無駄です。夕方、登山用の厚い靴下を履いて試着してください
価格は 15,000〜25,000 円。靴だけはケチらないでください。
2. レインウェア(上下)
山の天気は変わります。レインウェアは雨具であると同時に防風着で、稜線の風を防ぐのに毎回使います。晴れ予報でも必ず持ちます。
- 上下セパレート(ポンチョは風でめくれる)
- 「防水透湿」素材。ビニール合羽は蒸れて中から濡れる
- 価格は 10,000〜20,000 円。コンビニの合羽は不可
3. ザック(20〜30 L)
日帰りなら 20〜30 L。手持ちのリュックでも登れますが、腰ベルトとチェストベルトがあるものだと、肩への負担が半分になります。5,000〜15,000 円。
4. ヘッドライト
「日帰りだから要らない」が一番多い誤解です。下山が遅れて暗くなったとき、スマホのライトでは片手がふさがり、電池も持ちません。2,000〜4,000 円で、両手が空く安心を買えます。
5. 水と行動食
水は体重 60 kg・6 時間で約 1.8 L が目安(水の必要量計算)。行動食はおにぎりや菓子パン、ナッツ、チョコなど、歩きながら食べられるもの。予備にもう 1 食分。
最初の 1 回は手持ちで代用していいもの
| 装備 | 代用 | 買う時期 |
|---|---|---|
| 服 | 化繊のスポーツウェア(綿の T シャツは汗で冷えるので避ける) | 2〜3 回目 |
| 防寒着 | 手持ちのフリースやウインドブレーカー | 秋〜冬に登るなら早めに |
| 帽子 | 手持ちのキャップ | いつでも |
| 地図 | スマホの登山アプリ(YAMAP、ヤマレコ)の無料版 | 本格的に始めたら有料版 |
| ストック | なし | 膝が気になり始めたら |
| 救急セット | 絆創膏・常備薬・エマージェンシーシート(100 円ショップ) | 最初から |
予算の目安
| 最低限 | 標準 | |
|---|---|---|
| 靴 | 15,000 | 22,000 |
| レインウェア | 10,000 | 18,000 |
| ザック | 5,000 | 12,000 |
| ヘッドライト | 2,000 | 3,500 |
| 水筒・小物 | 2,000 | 4,000 |
| 合計 | 34,000 円 | 59,500 円 |

価格は 2026 年時点の目安です。モンベルや好日山荘などの実店舗で揃えると、サイズと使い方を店員に聞けるので、最初の 1 セットは店舗をおすすめします。
最初の 1 セットにおすすめの製品
「迷ったらこれ」として登山ショップでも最初に薦められる定番を、優先順に挙げます。どれも初心者向けの価格帯で、2〜3 年目まで買い替えずに使えるものです。靴だけは必ず試着してから。
- 1

キャラバン|C1_02S
¥15,840 楽天の参考価格(2026-11-02)★ 4.71 (77)
日本人向けの幅広ラストで、初めての登山靴として 30 年以上選ばれ続けている定番。ミドルカットで足首を守り、ゴアテックスで防水、ソールの硬さも低山〜夏の北アルプス程度ならちょうどいい。
こんな人に: 初めて登山靴を買う人。高尾山〜日帰りの 2,000 m 級まで
重さ 約 590 g(片足・26 cm) カット ミドル 防水 ゴアテックス サイズ 22.5〜30 cm、幅 3E - 2

ミズノ|ベルグテック EX ストームセイバー VI
¥14,900 楽天の参考価格(2026-11-02)★ 4.62 (144)
耐水圧 30,000 mm・透湿 16,000 g の上下セットがこの価格。ゴアテックス製の半額以下で、性能は日帰り〜小屋泊には十分。「最初のレインウェア」として最も多く推奨されている一着。
こんな人に: 最初の 1 着。予算 1.5 万円以内で上下揃えたい人
耐水圧 30,000 mm 透湿性 16,000 g/m²/24h 重さ 約 580 g(上下・M) 収納 付属スタッフバッグ - 3

グレゴリー|ズール 30
¥23,100 楽天の参考価格(2026-11-02)★ 4.85 (27)
背面が浮いて汗が抜ける構造と、ショップでの試着でまず外れがない背負い心地。日帰りから小屋泊 1 泊まで 1 本でこなせる 30 L は、最初のザックとして一番つぶしがきく容量。
こんな人に: 日帰り〜小屋泊。背負い心地を最優先する人
容量 30 L 重さ 約 1,200 g 背面 通気メッシュ(サイズ調整可) レインカバー 付属 - 4

ペツル|アクティック コア
¥12,177 楽天の参考価格(2026-11-02)★ 5 (1)
600 ルーメンで、付属の充電池でも単 4 乾電池でも使える。下山が遅れたときに「電池切れ」の心配がないのが、安いライトとの一番の差。赤色光つきで山小屋でも迷惑にならない。
こんな人に: 1 本目から長く使いたい人。小屋泊・早朝出発
明るさ 最大 600 lm 電源 充電池 CORE(付属)+単 4 × 3 重さ 88 g 防水 IPX4 - 5

プラティパス|ホーサー 2.0 L
¥6,160 楽天の参考価格(2026-11-02)★ 5 (2)
歩きながら飲めるので摂取量が自然と増え、脱水になりにくい。チューブ付きで 2 L でも 100 g 台、空になれば丸めてポケットに入る。ハイドレーションの中で最も軽く、最も安い定番。
こんな人に: 水を飲み忘れがちな人。夏山
容量 2.0 L 重さ 約 105 g 口 広口ではない(氷は入らない) 対応 多くのザックのハイドレーションスリーブ
価格は目安(2026 年)。リンク経由の購入で当サイトに紹介料が入ることがあります。価格は変わりません。
揃えたら
ザック重量計算 で総重量を出し、体重の 15% 以内に収まっているか確かめてください。初回は重くなりがちで、「あれもこれも」が疲労の原因になります。服装は 標高別の気温・体感温度 で目的地の気温を推定して決めると失敗しません。